パン屋で人気の季節メニュー~春~

パンの種類が豊富なパン屋さんにはついつい足を向けてしまうものです。
食パンなどの食事パンや定番商品にももちろん惹かれますが、やはり一際目を引くのは季節ごとの商品ですよね。
オリジナリティーのある見た目や旬の食材を使った季節限定メニューはお客さんの「食べてみたい!」という気持ちを掻き立てます。

また常連さんたちを飽きさせないためにも定期的に季節商品を取り入れることは大切です。
お客さんの心をつかむ人気の春メニューをお店に取り入れていきましょう!

1)季節メニューを決める時のポイント

パンが並んだ店内風景

季節のメニューを決める時のポイントを2つ押さえておきましょう。
この2つを意識しておくことで季節メニューのイメージがつきやすくなります。

1 イメージカラー

お客さんが商品をパッと見たときに季節感を感じるものは興味を持ってもらいやすいです。
デザインももちろん大切ですがやはり分かりやすく季節感が出るのは色目。
春だと桜のピンクや新緑の黄緑などですね。
そういった季節ならではの色は目を引きやすくなります。

2 旬の食材

春と言えばやはり桜を使った商品が人気です。
他にもイチゴ、よもぎなどがありますね。
総菜パンなら春野菜を使ったものがおすすめです。
春ならではの食材にはどんなものがあるのかを考えると、他のパン屋さんにはないオリジナルの季節メニューをイメージしやすくなります。

2)どんなパンが人気?パン屋さんの春メニュー

1 桜あんぱん

桜あんぱん

桜と言えばという感じでありきたりのように思えますが、やはり定番は押さえておくべきです!
他に春のメニューが出ていたとしても桜あんぱんは一番売れます。
日本人に馴染みがあり、老若男女問わず人気が高い商品です。

そんなシンプルな桜あんぱんも見た目や中身を少し工夫するとお店のカラーが出て覚えてもらいやすくなります。
例えばパンの周りに桜の葉を巻く、桜あんを包むのではなく生地に練り込む、桜餅をイメージして黒あんと牛皮をパンで包むなど…。

花の形の桜あんぱん

オーソドックスな桜あんぱんもいいですが、他のパン屋さんにはないものを!と思う時はちょっとした工夫をしてみましょう。

2 スイーツ系菓子パン

いろんなフルーツのデニッシュ

パン屋さんに来るお客さんは比較的女性が多いです。
そのため生クリームを使ったものや見た目がケーキやスイーツのようなパンは選ばれやすい傾向にあります。

また家族に買うのも手土産に持っていくのも、やはり華やかさのあるパンが選ばれます。
桜のシロップやリキュールで色付けした生クリームを使ったもの、仕上げに桜の塩漬けをあしらったものなどは特に女性客の心をつかみます。生地自体に桜のシートを練り込んでピンク色にする、花の形のホワイトチョコやクッキーなどを飾るのも可愛いですね。
抹茶との組み合わせも春っぽさが増しておすすめですよ。

食べてみたいと思わせるのはもちろんですが、「誰かに食べてもらいたい」「これを買っていったら喜ばれるかもしれない」と思わせるようなデザインの春メニューは人気が出ます。

3 苺のフルーツサンド

いちごのフルーツサンド

パン屋さんでサンドイッチが一番出るのは春です。
寒い時期はやはり冷たいサンドイッチではなく焼きたての温かいパンが売れますし、夏場は持ち歩いている間に傷みやすいということもあって要冷蔵のものはあまり出ません。

気候もちょうどよくなり、お花見などのイベントもあって人足が増える春先には苺のフルーツサンドはおすすめですよ。
ただパンはケーキなどと違って1個当たりの単価が低いですよね。そうなると原価が高い生のフルーツはあまり多くは使えません。
ロスを出さない為にも、苺だけを使うのではなく缶詰のみかんや桃などを合わせて使用する、またフルーツそのものを使うのではなく苺あんや桃あんを使用するなどの工夫も必要になります。例えば、サンドイッチハウスメルヘンの期間限定「桜あんサンド」の様なメニューも季節感が出ますね。

桜あんや苺あんなど、季節の素材を使ったあんこなら、大阪で有名な茜丸のあんこがオススメです。
> 業務用あんこ販売店“茜丸”春夏おすすめあん一覧

4 春野菜を使った総菜パン

アスパラベーコンや玉子の惣菜パン

自男性や若者にウケがいいのが総菜パンです。
春野菜にはアスパラ、キャベツ、玉ねぎなどがありますね。
やはり総菜パンでも王道の組み合わせはよく出ます。
例えばアスパラ×ベーコン、オニオン×チーズなど、「これは絶対美味しい!」と思わせるものは男性客がよく買っていかれます。
最近ではヘルシー志向の女性が多いので野菜がたっぷり使われている総菜パンを買う女性客も増えているようです。
また意外と人気が高いのが和風テイストのパン。

チキンとチーズの海苔マヨネーズパン

春ならタケノコなどが使えそうですよね。鰹節や海苔、醤油ベースのパンはどんな味なのか興味を持つ人も多く、年配の方だけではなく若い世代の人たちの目にも止まるようです。

3)早めのメニュー作成とPRが重要!

商品を買ってもらうために大切なのは“認知度を上げること”です。
せっかくの新商品も、季節に合わせてただ店頭に並べているだけでは気づいてもらいにくいもの…。
売れなくても季節が感じられる前に新商品を出し、ポップなどを作成して「春の商品がここにありますよ」ということをお客さんにPRしていきましょう。
ポップや色鮮やかな新商品によってお店の雰囲気が春らしくなれば客足も自然と増えます。
「またここのパンが食べたい!」
来た人にそう思ってもらえるよう、魅力的な季節メニューと、それをお客さんに伝える工夫を取り入れていくことが大切です。

4)パン屋で人気の季節メニュー~春~まとめ

春ならではの食材やカラーをうまく使って、一目で春を感じられるような季節メニューを考えましょう。デザインの工夫次第でオーソドックスなパンもオリジナリティー溢れるメニューになります。客層を意識したメニューや、コストを考えた素材選びも大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。