季節限定のメニューがあると、お店の中の雰囲気も季節によって変わりますし、常連のお客さんも変化を楽しんでくれますよね。今回は冬という季節にスポット当てて、おすすめのパンのアイディアをご紹介します。メニュー作りの参考にしてください。

1）季節商品の発売は事前の準備が重要

季節メニューというと、その季節限定のフルーツや野菜を使ったパンとして提供できるのが魅力です。
また、お客さんは限定という言葉に弱く、ついつい手に取ってしまいたくなるものです。
ただ、季節メニューは、該当の季節に入ってから、準備をするのでは遅すぎるため、冬限定のメニューを出すのであれば、秋の段階からの準備が必要です。

ここで必要なのは、メニュー開発はもちろんのこと、そのメニューの告知の準備です。
前もって、告知をすることでお客さんに印象や期待感を与えることができます。
告知の方法としては、店内ＰＯＰやチラシ、ホームページのお知らせ、ＳＮＳなど様々です。
お店の客層にあった告知方法を取りましょう。

2）冬の季節におすすめのパンアイデア

1　12月

12月に入ると、世間は一気にクリスマスモードに包まれます。クリスマスの雰囲気を出した商品が人気になります。そのため、クリスマスツリーをかたどったパンや、クリスマス調のラッピングを施したクッキーなども良いでしょう。中身の量が少なくとも、ラッピングをすることによって特別感が出るので、プレゼント用として購入してくれる方も増えます。

2　1月

1年の始まり1月は、お正月をテーマにするのも一つの方法です。お正月といえば餅です。餅を使ったパンを正月メニューとして出すこともできますし、実際に餅を使わなくとも、パンの形や食感によって、餅を表現したりすることもできます。また、お正月ということもあって、あんこを使ったメニューにも人気が出ます。

3　2月

2月のメインイベントはバレンタインデーです。チョコレートを使った甘い菓子パンが人気を集める時期です。チョコチップやココアなどを生地に練り込んだり、チョコをパンで包んで焼いたりすることもできます。クリスマス同様、クッキーをラッピングして販売することで、今まで足を運んでくれなかった層のお客さんも呼び込むことができます。

3）冬に旬を迎える食材

冬が最も旬である食材を紹介します。
季節の限定メニューは、ついつい気になってしまうものです。
冬の味覚をたっぷり使った冬季限定のメニューをラインナップに追加してみるのはいかがでしょうか？

1　冬が旬の野菜

・大根　・カブ　・ネギ　・カリフラワー　・ミツバ　・小松菜　・人参　・白菜　・ほうれん草　・ブロッコリー

2　冬が旬の果物

・いちご　・みかん　・レモン　・キウイ　・りんご　・西洋梨

4）冬に食べたくなる味、クリームシチュー

寒い冬には、暖かいクリームシチューが食べたくなりますよね。しかし、パン屋でシチューは出せません。そこでおすすめなのが、クロックムッシュです。
薄く切った食パンに、玉子と牛乳を染み込ませます。そこに濃厚なクリームシチューを塗り、チーズとハムを乗せて、その上にもう1枚玉子と牛乳が染みた食パンを乗せてサンドします。それをバターたっぷりのフライパンで表、裏、側面までカリッと焼き上げたら完成です。店頭に並べる際には斜めに切って出しましょう。切り口からトロッとクリームシチューが溢れてきたら成功です。

5）茹でブロッコリーと玉子サラダのトースト

冬が旬のブロッコリーを主役にしたパンをご紹介します。
準備するものは、茹でブロッコリー、玉子サラダ、フランスパンです。
ブロッコリーは柔らかめに茹でると食べやすくなります。玉子サラダは刻んだゆで卵にマヨネーズと塩コショウをかけてまぜれば完成です。
輪切りにしたフランスパンにバターを塗り、そこに玉子サラダを乗せ、最後に茹でブロッコリーを乗せてトーストで焼けば出来上がりです。

6）クリスマスにもバレンタインにも使えるチョコスティックパン

チョコレートを使用したパンは、クリスマスシーズンにもバレンタインシーズンにも使えるので、役立ちます。
王道のチョコチップパンや、チョコマーブルパンもいいですが、少し変わったもので、チョコスティックパンというものもあります。
まず食パンを薄い短冊状に切り、オーブンでカリッとした状態になるまで焼きます。
それを焼いて溶かした板チョコに絡めれば完成です。ポッキーのように、持つ部分にはチョコを絡めないようにするとスマートに食べられます。また、チョコが固まる前に、ナッツやドライフルーツなどをチョコの上に盛り付けると見た目も華やかになり、クリスマスやバレンタインなどのイベントを盛り上げてくれます。

7）寒い冬は、心が温まる冬限定メニューでお客さんを迎えましょう

いかがでしたでしょうか。冬が旬の食材を使用したり、冬のイベントに合わせた冬限定メニューは、ここで紹介したものだけではなく他にも様々なものがあります。冬は寒い季節ですが、せっかく来てくれたお客さんの気持ちがほっこりと温まるような限定メニューを考えてお出迎えできたらいいですね。