パン屋の内装・店舗デザインの参考~かわいい系~

近年、パン屋は内装や店舗デザインの可愛さ、オリジナリティやおしゃれさで人気が大きく左右される傾向が強いです。もちろん、美味しさも重要ですが、味は大前提で、見た目が可愛いかどうかで「また来店するかどうか」が変わってくることも多いようです。今回はかわいい系パン屋さんの内装・店舗デザインはどんなものなのか?何を使用しているのか?についてご紹介します。

「かわいい系」の内装にこだわっているパン屋の特徴は女性客が多いことです。そしてかわいい物は幅広い年代の女性の心をつむことができ、年代ごとの影響を受けることができます。

例えば、最近の十代~四十代を中心とした、女性は食べ物や訪れた場所の写真を撮りSNSに投稿する方が多いので、内装や店舗デザイン、美味しいと気に入った女性が「店舗名 商品名 かわいい」などとハッシュタグをつけた内装とパンを写真掲載することで一気にお店を知る人が増え来店確率が上がります。

「かわいい」と感じるところは年代によって、人によって異なるので「万人受けするかわいい内装・店舗デザイン」をする必要があります。かわいい系の内装・店舗デザインとは具体的に何が使われているのかお伝えします。

1)かわいい系の内装・店舗デザインのポイント「照明」

店内のペンダントライト

内装が人気のパン屋が共通して使用している照明は四種類あります。
一つ目が「ペンダントライト」。

ガラスのペンダントライト

これは、コードやチェーンなどで、天井から吊り下げた照明のことをいいます。
二つ目は「シャンデリアライト」。

シャンデリア

誰もが知っているシャンデリアのことです。これは高級感を出したり、アンティーク調のシャンデリアを使用すれば、アンティーク感も一気にでます。
三つ目は「シーリングライト」。

シーリングライト

これは最も一般的な照明です。これは天井に直接取り付けるタイプの照明のことをいいます。シーリングライトを使用しているところは近年流行している北欧風の店舗デザインをしているところが多いです。
最後四つ目は「レールライト」です。

レールライト

よくパン屋で天井にレールが複数またがっていて、そこにスポットライトや丸いライトが付いているのを見たことはありませんか?パン周辺をふんわり明るく、ピンポイントに照らせることから利用する店舗が多いです。

かわいい系の内装をする場合はこの四つの照明の中から選択することをおすすめします。その中でもペンダントライトはいざ設置してみてもお店と合わないものが少なく、失敗が少ないです。ふんわりとした、かわいくて優しい印象を与えるライトも多いです。

2)かわいい系の内装・店舗デザインのポイント「店内の壁・床・天井に、木を使用する」

テーブルや椅子、柱に木を使用した店舗

幅広い年代、そして考え方の違う人たちに一人でも多く、「かわいい」という印象を持ってもらうためには、ターゲット(客層)を狙うことも大切ですが、まずは「ある程度の万人受け」が必要になります。
そこでかわいい系の内装は「カフェ」をイメージしたものをおすすめします。カフェっぽさを出すためには、店内の壁や床、天井に「無垢の木(無垢材)」の使用が最適です。無垢の木とは丸太から切り出した木材のことを言うので、使用する度に天然の木らしい風合いや使用感が出てくるので雰囲気が出ます。

そして、ところどころに色が濃いものと薄いものが混じっているレンガタイルを使用するとなお良いです。木もレンガも、最近はリアルなシールを内装で使用している店舗が多いので、本物とシールを交えて内装を作るとコスト削減もできるのでおすすめです。

アンティーク調のライト

特徴を出すなら、アンティーク調のライトを取り付けたり、海外の暖炉をイメージする暖炉風壁紙をつくったり、天井から鳥かごと小鳥の置きものを吊るすなどの工夫もかわいらしさとおしゃれさを増してくれます。

3)かわいい系の内装・店舗デザインのポイント「パンの陳列方法を工夫する」

パンの並べ方は、店内インテリアの一種です。つまり、店舗デザインの重要なポイントになります。かわいいパン屋が行っているものと、おすすめのアイテムをご紹介します。

1 パンは複数種類のお皿・かごに入れ、陳列すること

複数のお皿やかごでディスプレイされたパン

例えば、ワイヤーかご、バスケット、四角のお皿、丸皿、ホワイトとブラックの器…など、同じものにだけ入れずに、異なる種類のお皿に入れることをおすすめします。そうすることでパン一つ一つに立体感や違いが目に見えて分かり、お客さんの手が伸びることはもちろん、ショーウィンドウを見ている感覚になりかわいらしさが増します。

ワイヤーカゴやバスケットは最近DIYが流行っていることもあり100円均一にたくさんの種類があります。カフェ風の可愛いものを探してみましょう。

2 商品ポップは手書きをすること

パン屋のポップ

商品ポップはパン一つ一つの名刺のようなものです。黒の用紙に白文字、緑の用紙に白文字で書いて可愛いクリップで止めると一気に店内デザインが華やかなものに変身します。

3 ガラスケースだけでなく、店内の中心にテーブルを置いて五種類以上のパンを並べること

テーブルに置かれたたくさんのパン

お客さんにお店のインテリアを見てかわいいと印象付けるために、ガラスケースだけでなく、店の中心にテーブルを置き、パンを並べることをおすすめします。ガラスケースの陳列にすると、商品が見やすいことはメリットですが、バスケットやかごに入れたり、重ねて並べるという配列のアレンジができなくなります。店の真ん中にバスケットに入れてギュッとパンを集中させることで見栄えが異なります。

4 お店のところどころにアンティーク家具、ウサギ・ネコ・リス・クマ・小鳥などのかわいい動物グッズを置くこと

うさぎの置物やドライフラワーディスプレイされたかわいい店内

お店のスタンスによっても異なりますが、かわいいデザインを求める際は、小動物や、アンティーク家具(木と合うもの)をパンとパンの陳列の間や壁に設置すると、パンだけでなく、店内の雑貨も見ながらお買い物が楽しめます。特に女性はかわいいものが目につきます。

4)まとめ

今回は、パン屋のかわいい内装・店舗デザインで「照明」「店内の天井・床・壁に木を使用する」「パンの陳列方法」についてご紹介しました。かわいいお店にするためには、運営するオーナーさん、店長さんの好みと直感が大切ですが、女性からお店のかわいらしさで愛されるための工夫が最も大切になります。ぜひかわいい内装・店舗デザインでお客さんから喜ばれるお店を作ってくださいね。