都道県別パン屋店舗数

街を歩いていて、パン屋を見かけるとうれしくなりませんか?ついつい入ってみたくなりますよね。しかし、思い返してみるとパン屋の多い土地とパン屋の少ない土地があるようにも感じます。パン屋の数に、地域性というものはあるのでしょうか?気になります。そこで今回は、都道府県別にパン屋の数をランキング化したものをご紹介します。
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1)パン屋の店舗数ランキング

まずは単純にパン屋の店舗数を比較したランキングをご紹介します。

1 上位ランキング

1位:東京都1090軒

1位は東京都です。他の都道府県と比べ、人口が圧倒的に多いので、この結果は当然といえるでしょう。問題は、2位とどの程度の差があるのかということです。

2位:大阪府809軒

2位は大阪府です。この順位も、人口を考えれば妥当だと言えます。しかし、単純に人口で考えると、東京よりも大阪の方が人口に対するパン屋の軒数は多くなっています。この「人口に対するパン屋の軒数」というランキングは次の項目でお話します。

3位:神奈川県640軒

ここで大きく軒数が減ります。神奈川県も、人口で言えばかなり多いので、この数字は妥当かもしれません。

ちなみに、純粋な人口のランキングで言えば、1位が東京都、2位が神奈川県、3位が大阪府となります。2位と3位が逆になっているということは、神奈川の方がパン屋を利用する人の数が大阪より少ないということになるのでしょうか。

2 下位ランキング

1位:島根県36軒

日本で最もパン屋の数が少ない県は島根県でした。人口が少ないので、仕方がないのかもしれませんが1000軒越えの東京の後でこの36軒という数字を見ると、少し寂しくも感じます。

2位:鳥取県45軒

島根県の36軒という数字を見た後なので45軒がとても多く感じてしまいます。それでも45軒というのはかなり少ない数字ではないでしょうか。また、島根県と鳥取県は地理的に横に並んでいるので、その地域にパン屋が少ないということになるのかもしれません。

3位:秋田県46軒

2位の鳥取県と一軒差です。ほとんど差はないと言っていいでしょう。ただし、面積が鳥取県と秋田県では大きく違います。秋田県の方が鳥取県に比べて3倍近い面積を有していますので、これでパン屋の軒数がほぼ変わらないということは、パン屋の存在する密度は3分の1ということになります。

この下位ランキングにおいては人工のランキングとの違いが、若干ですが生まれています。日本で最も人口が少ない県は鳥取県、次が島根県、その次が高知県です。つまり1位と2位は入れ替わっています。また、3位にランクインした秋田県ですが、こちらは最下位の鳥取店の倍近い人口を有しており、人口のランキングでは下から10番目の位置にいます。人口に対するパン屋の軒数で言えば秋田県はとても低いと言えます。

2)人口10万人あたりの店舗数

ここまで見てきたのは、純粋なパン屋のお店の数です。この項目で見ていくのは、人口10万人あたりの店舗数です。つまり、この数が多いほど、その都道府県でパン屋が愛されているということが言えるのかもしれません。

1 上位ランキング

1位:愛媛県13.22軒

10万人あたりの店舗数で見たときの13.22軒という数は、他の都道府県を圧倒する数です。愛媛県の人たちは、パン屋を好んでいると言えます。ちなみに最近話題になっている「塩パン」ですが、実は愛媛県が発祥の地です。

2位:京都府10.67軒

京都といえば、寺社仏閣の町です。和風なイメージが強いため、洋食であるパンとはあまり縁が無いように感じるかもしれませんが、意外なことに、京都が2位にランクインしています。実際、京都には「北山通り」というオシャレなパン屋が並ぶ通りがあり、別名「パン屋通り」とも呼ばれているそうです。意外と和食よりはパン食を好む人が多いのかもしれません。

3位:長崎県10.44軒

2位の京都と非常に数値は僅差ですが、3位に長崎県がランクインしています。

ここまでの上位3県は、愛媛・京都・長崎と、西日本ばかりです。実は、4位以降も西日本が続き、4位徳島、5位岡山、6位高知と、実に6位までが西日本なのです。7位になり、ようやく山梨県が入ってきますが、その後の8位が香川県、そして9位は和歌山県です。このように、人口に対するパン屋の数で言うと、西日本が非常に強いということがわかります。

2 下位ランキング

1位:秋田県4.33軒

純粋なパン屋の軒数でワースト3だった秋田が、こちらのランキングでは1位になりました。確かにさきほどの数字を見ると、1位になるのも頷けます。

2位:宮城県4.47軒

2位も東北の県がランクインしてきました。パン屋の数自体は104軒と、秋田の倍以上あるのですが、人口自体が多いので割合で見ると2位になります。

3位:山形県4.51軒

なんと3位も東北がランクイン。東北の人はパンが嫌いなのでしょうか?

上位ランキングを西日本が占めていたということを考えると、パンは暑い地方で好まれ、寒い地方には適さないということが言えるのかもしれません。

3)まとめ

いかがでしたでしょうか。パン屋の店舗数を様々な角度から比較してみました。
この数字が一概にその地域の人とのパンとの関係であるとは限りません。
実際、パンの消費量のランキングで言えば1位は京都府、2位が兵庫県、3位が岡山県とここまでランキングに絡んでこなかった県も出てきます。店舗数で1位だった東京都も、割合で1位だった愛媛県も入っていません。主要な店舗にお客さんが集中しているため、店舗の数が増えないといったケースもあるでしょう。
様々な事情はあると思いますので、一概にこのランキングで県民性が分かるとまではいえませんが、もしこれをお読みのあなたがパン屋を開業したいと考えるのであれば、このデータは是非とも参考にしてみてください。