糀幸様

糀幸様と撮影
埼玉県春日部市大場283-49
048-735-6353
11:00〜売り切れ次第閉店
定休日:月・水・金・日曜日

今回北條がお邪魔したのは、埼玉県春日部市にある小さなベーカリー、「糀幸」さん。春日部の街をぶらり歩いてみると、どこか懐かしさを感じるお店の数々が立ち並びます。そんな閑静な住宅街に位置する糀幸さんは、店主である池宮城さんのひと柄そのままの優しい雰囲気のお店です。手作りのリースなど、こだわりのインテリアで目にもおいしい店内は、地元の方がほっとひと息つける場所。

ずっしりとあんの詰まったあんぱんや、きめ細やかなキューブなど、ひとつひとつのパンが美しいのも魅力。池宮城さんがたったひとりで作っているというだけあって、オープンは週に火、木、土の3日間のみ。とはいえ、お店がお休みの日も仕込みで毎日お仕事をしているんだそう。幼稚園に通うお子さんがいらっしゃるという池宮城さんは、子育てをするように愛情を持ってパンを焼き続けているんです。

かぼちゃのあんぱん
パンのメニュー
― お店をはじめられたきっかけを教えてください。

池宮城さん「パンが好きだったんです。作るのも好きで……子どもが生まれてから、子どもが安心して食べられるものをと考えて、パン作りを本格的に作りはじめました。」

― では、初めからパン屋さんを?

池宮城さん「いえ。もともとは、ハウス食品でメニューの開発をしていたんです。お弁当などの開発に携わっていました。そこから脱サラして、別のお店で修行しました。」

― それはすごい! 修行というと、かなり大変ではないですか?

池宮城さん「そうですね。朝も早いですし、肉体労働! って感じが近いかもしれません。かなり厳しいこともありました。いまでも朝は2時半から仕込みをしています。でも、好きだから続けられました。」

― 好きこそものの、ですね。パン作りで工夫していることはありますか?

池宮城さん「パンは保守的なんです。ケーキやお菓子類は、比較的流行が早いんですけど、パンはどうしても『いつもの』になりがち。でも、それだけだとお客さまが飽きてしまうので、常に新しいものを取り入れています。年配の方でもチャレンジしていただけるように、いちごや甘夏などの季節のくだものを使ったパンを作ることが多いかな。」

― 季節のもの、いいですね。パン自体へのこだわりは、やはり生地でしょうか?

池宮城さん「はい。小麦も酵母も、しっかり選んで作っています。『糀幸』という名前ですし、天然酵母を自家製のものを含め2種類使っているんです。酵母は、つくるパンによって変えています。小麦も北海道産のものを取り寄せたり、バターもよつばバターを使ったり……こだわっている方だと思います。」

― それだけこだわると、原材料にもコストがかかりますよね。

池宮城さん「実際、結構かかってます。でも、大量生産よりも、少なくても手作りのおいしさを知っていただけたらと思っています。少しずつ、おいしいあんを仕入れられる茜丸さん、助かっていますよ。」

― 嬉しいお言葉ありがとうございます。うちには、どういった経緯で?

池宮城さん「修行していた都内のお店で使っていたんです。独立にあたっていろいろ試したんですが、やっぱりいちばんおいしかったです。」

― ありがとうございます。評判って、いかがですか?

池宮城さん「あんぱんも人気ですが、特に人気なのが、栗のあん。特に、おじいちゃん達に人気で……、あの黄色いあんが懐かしくていいねと喜んでくださいます。」

― それは嬉しい! 実は、渋皮栗のあんも出たんです。

池宮城さん「渋皮栗、いいですね。新商品で出してみようかな。」

― 是非、よろしくお願いします(笑)今後の目標を聞かせてください。

池宮城さん「主人の出身が沖縄なんですけど、沖縄ってパン屋さんがとっても多いんです。それもみんなかわいかったり、新しかったり、帰省すると発見ばかり。だから、常に新しいものを取り入れていきたいと思っています。でも、第一には体に良くおいしいパンを作り続けたいかな。」

そう笑顔で語る池宮城さんは、パンへの愛情と情熱をたっぷり持った素敵な女性でした。お店のお休みの日にもかかわらず、快く取材を受けてくださった池宮城さん。インタビューの合間にも、生地の発酵など、翌日の仕込みのため忙しく働かれていました。
時間を惜しまず、こまめに愛情をかけて作るパンだからこそ、長く愛される味になるんですね。

取材のご協力、ありがとうございました!

糀幸様と撮影
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