冬は洋菓子屋が一番忙しい時期ではないでしょうか。冬は何と言ってもクリスマスという大きなイベントがあります。そこにはやはりケーキや洋菓子が必要ですね。また少し先になるとバレンタインもありますから、チョコレートを使った洋菓子がよく出ます。
ここではそんな冬の洋菓子の中でも、特に人気の高い洋菓子をまとめています。具体的にどんなものが好まれるのか見ていきましょう。

1）洋菓子屋で冬に人気のメニューはこれ！

1　ショートケーキ

定番中の定番ですがやはりこれは外せません。クリスマスと言えばショートケーキを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。やはりホールタイプのものが一番人気ですが、切り分けやすいロールケーキタイプのものもよく出ます。
いろいろなフルーツが入ったものもありますが、やはり苺の定番ショートケーキが人気です。

意外と人気が高いのがスポンジケーキ。生クリームやフルーツがデコレーションされる前のスポンジ台のみの販売は喜ばれます。
自分でデコレーションすればケーキにかける費用が安く済むというのが理由の一つとしてあります。また自宅、パーティーなどでそれぞれのデコレーションを楽しみたいという方も多く、洋菓子屋のシンプルなスポンジケーキを利用する人は多いようです。

2　ブッシュドノエル

薪や切り株をイメージしたブッシュドノエルもクリスマスの定番ケーキです。見た目が可愛く、クリスマス感がありますね。普通の生クリームのケーキよりもチョコレートのケーキの方が好きという人にはこちらの方が人気です。
これはショートケーキにも共通することですが、サンタクロースやトナカイのマジパンが乗っているものは小さな子供にも人気があります。

3　シュトーレン

シュトーレンはクリスマスの時期に食べられるドイツの酵母菓子です。クリスマスの約１ヶ月前から薄くスライスして毎日少しずつ食べていくお菓子です。クリスマスに食べられるお菓子というよりは、クリスマスを待つ間に楽しむお菓子という感じですね。
クリスマスケーキのように定番化はまだあまりしていませんが、シュトーレンのファンは多く、毎年恒例としているお客様もたくさんいらっしゃいます。

また興味を持ってもらいやすいのもシュトーレンの特徴です。
「焼き菓子？ケーキ？」
「どうやって食べるの？」
など、疑問を持つ人も多数。シュトーレンを販売する、あるいは販売している場合はシュトーレンについてや正しい食べ方など、分かりやすく説明したポップを立てておくことをおすすめします。

4　スノーボール

焼き菓子ではスノーボールやメレンゲ菓子などもよく出ます。
やはり冬と言えば雪のイメージです。それを連想させる焼き菓子の詰め合わせは贈り物に多く使われます。
他にもクリスマスツリーや雪だるま、サンタクロースなどのアイシングクッキー、ホワイトチョコなども冬らしさがあり人気です。

2）バレンタイン向けチョコレートの洋菓子

2月にはバレンタインもあります。ハートをモチーフにしたクッキー、チョコレートの詰め合わせは年齢問わず人気です。
シンプルな生チョコもよく出ます。
洋菓子屋で買う生チョコは味もパッケージも手づくりとは違う高級感がありますから、男性に贈るプレゼントとして買っていかれる女性のお客様は非常に多いです。
抹茶やブランデー入りのものなど、バリエーションが豊富だとさらに喜ばれます。

ケーキもやはりチョコレートのものが多く出ます。
フォンダンショコラやチョコレートムース、ザッハトルテなど、贈り物ではなく自宅で家族やパートナーと食べるために買っていかれる人も多いです。また最近では自分用にスイーツを買っていく女性も増えています。

3）バレンタインのお返しに ホワイトデー用洋菓子

ホワイトデーもバレンタインとセットで考えておきたいイベントです。ホワイトデーと言えば男性がバレンタインのお返しをする日ですが、女性と違って男性は手作りする人があまりいませんから、洋菓子屋で買っていく人も多いんですよ。
ホワイトチョコもいいですが、チョコレートのお返しにチョコレートはあまり送らないもの…。代わりに女性ウケの良いマカロンやクッキーなど、見た目が可愛い焼き菓子が多く選ばれます。

また男性の中には一つずつお菓子をじっくり選ぶのが苦手な人も多いです。
あらかじめ詰め合わせにしてあるものや箱に入ってディスプレイしてあるものなど、分かりやすく選びやすいのは人気です。

4）洋菓子屋で人気の季節メニュー～冬～まとめ

冬は洋菓子屋にとって大きなイベントが多くあります。
クリスマスには定番のケーキや洋菓子を。バレンタインには贈り物用のチョコレートメニューや自宅用のケーキメニューを。ホワイトデーには女性ウケが良く、かつ男性の選びやすい洋菓子を。

日本人にとって冬のイベントはなくてはならない文化です。そしてそこに洋菓子は付き物。それぞれのイベントの特徴や客層を考慮して人気メニューを揃えましょう。