小豆で更年期対策

小豆で更年期対策

更年期とは、閉経を迎える前後の10年間ほどの間を言いますが、最近では30代後半からホルモンの分泌が乱れ、若年性更年期障害に悩む女性が増えているようです。
小豆に含まれている”イソフラボン”は女性ホルモンと同じような働きを持つため、更年期症状を緩和する働きが期待されます。
小豆は煮ても本来の成分はほとんど損失されないので、あんこを使った和菓子は更年期障害で悩む女性の強い味方と言えます。

■あんこに含まれるマグネシウムは気分を穏やかにします

更年期障害の症状の一つにイライラや落ち込みといった精神的な症状もありますが、小豆にはこういった症状に優しく働きかけるマグネシウムが豊富に含まれています。
あんこの持つ精神安定効果は、抗うつ剤よりも効果があるとも言われています。
マグネシウムが不足すると集中力がなくなり、疲れやすくうつ病状態になることもありますが、日常的に大豆や小豆などの豆製品を食べることでマグネシウム不足を防ぐことができます。

よもぎ餅の効果

よもぎに含まれる成分の一つ、クロロフィルには体の冷えを取り新陳代謝を活発にする作用があるので、あんこのマグネシウムと組み合わせた「よもぎ餅」は、更年期対策スイーツとしては最強のおやつかも知れません。

■漢方から見た小豆

小豆は、漢方では水毒に効くと言われています
人の体は、70%近くが水分といわれていますが、この水分の代謝が鈍ることを水毒と言います。
水毒の症状は尿の出が悪くなったり、体がだるくなったり、むくんだりといった症状が特徴ですが、このような症状が出た時に水分の代謝を促す代表的な食材が小豆なのです。
小豆には体の余分な熱を冷まして、だるさを緩和する作用があるので、更年期特有の冷えのぼせといった症状を取り去ってくれます。

小豆を砂糖の代わりに使ってみましょう

調味料代わりにいつもの肉じゃがにあんこを入れて煮たり、かぼちゃのいとこ煮に入れると、薬膳おかずが出来上がります。

■あんこのストレス解消効果

和菓子など甘いものを食べるとホッとしますが、これは単においしいからだけではなく、 幸せホルモンと呼ばれるセレトニンが分泌されて、心が安らぐからです。
小豆には、セレトニンの材料となるトリプトファンが多く含まれていますが、トリプトファンは単独ではセレトニンにはなれません。
マグネシウムなどと一緒に取ることでセレトニンになるのですが、小豆はこの両方を含んでおります。
幸せホルモンはストレスを解消してくれます。
「あんこを食べると太る」のではなく、「あんこを食べるとストレスが解消し、幸せになる」のです。

更年期世代と呼ばれる45~55才くらいの女性は仕事や家事、子育て、親の介護などでかなりのストレスがかかる時期と言えます。
更年期対策の1つとして、小豆を利用して、健やかに暮らすことはいかがでしょうか。